くらしをつくる人NOTE
2017.4.09
陶器工房 壹
陶器工房 壹では壹岐さんが窯を仕切り、奥様が絵付けを担当。数名のお弟子さん、パートさんと共にひとつの作品を生み出す工房スタイルを取っています。
ここからは、普段の工房の様子をご紹介。
焼き物は土作りから全てが始まる。
こちらは菊練りと呼ばれる、
土に含まれる空気を抜く工程を行った後のもの
繊細な絵付けは奥様、 章子さんが担当。
しなやかな筆遣いに惚れ惚れします
焼き物は土作りから全てが始まる。
こちらは菊練りと呼ばれる、
土に含まれる空気を抜く工程を行った後のもの
繊細な絵付けは奥様、 章子さんが担当。
しなやかな筆遣いに惚れ惚れします
焼成待ちのうつわ。この状態も美しい
焼き上がったばかりのmintamaを窯から取り出す壹岐さん
mintamaに盛り付けられたパスタ。
雨晴金子もおいしくいただきました
焼成待ちのうつわ。この状態も美しい
焼き上がったばかりのmintamaを窯から取り出す壹岐さん
mintamaに盛り付けられたパスタ。
雨晴金子もおいしくいただきました
卵の殻のような
右が開窯当初の絵付け。左がいまの絵付け。
「筆の勢いが開窯当初といまだと全然違うんだよ」とは壹岐さんのお言葉。
20年間確かなものを求めて、日々努力されてきたことが、現在の高いクオリティのものづくりに繋がっているのだとこの二つを見比べるとわかります。
壹岐さんの代表作と言えば、コバルトで絵付けを施した化粧土のうつわ。
学生時代に博物館で見た王朝時代の“卵の殻のような白”に通じる作品です。
壹岐さん「19世紀の色を取り戻すというのが大学時代の課題だったんだけど、
良いものというのは、材料も作りも良くて初めて良いものになるんだよ」
金子「材料探しがやはり大事なのですね」
壹岐さん「そうそう。特に工房で作るものは実用的であることも求められるから、当時の白を意識しつつ、日常使いに耐えられる素材を選んでいるよ。やっぱりうつわは毎日使うものだから」