くらしをつくる人NOTE

Vol.1
2016.03.01
景色盆栽作家 小林健二さん

人も自然の一部

雨晴「小林さんが思う、美しい自然とはどのようなものですか?」

小林さん「僕は人も自然の一部だと思っています。自然の中に人という自然が必要とされることもある。自然を生かすために人がほんの少し手を入れることで美しくなることもある。そのひとつの形が盆栽なのではないかなと思います」

小林さん「京都のお寺の庭もきちんと手入れをされているから、あの美しさがある。手入れの行き届いた山もとても美しいですよね。植物も生き生きしている」

雨晴「小林さんの苔のしつらえはまさにそれですよね。苔に少しだけ人が手を貸すことで美しい自然の景色を表現している。そう感じます」

小林さんの道具

雨晴「小林さんの道具を見せていただけますか?」

小林さん「普段使っているものはこちらです。道具を入れている布のケースは伊勢木綿で仕立てているものです」

雨晴「そこにも日本へのこだわりがあるんですね」

手入れの行き届いた、剪定鋏、苔を植えるためのお箸、ピンセットなど景色盆栽を創るための道具の数々が収められています。

小林さんの手

このふんわりとした手を見てください。
とっても柔らかで、とっても瑞々しいです。
小林さんいわく、農作業している人もそうみたいですけど、
土いじりをしていると手がしっとりしてくるのだそうです。

根をほぐす、土を入れる、植物を植え込む、苔を張る、砂をしつらえる、お水をあげる。

景色盆栽を創るために最も必要な道具は、小林さんのこの優しさ溢れる手と植物への愛情なのだと知ることができた品品さんへの訪問でした。


品品 小林健二 × 田中信彦 × 雨晴

品品 小林健二 × 田中信彦 × 雨晴
「桜が笑う頃に」

会期2017年2月24日(金)~ 3月12(日)
品品 小林健二 在店予定日:2月25日(土)、26日(日)

桜の蕾が膨らみ始めるこの時季。
品品 小林健二さんの桜の景色盆栽と陶芸家 田中信彦さんの春色のうつわで愉しむ心地よい春のくらしをご提案いたします。

会期中、品品 小林健二さんによる桜の景色盆栽教室も開催いたします。

「桜の景色盆栽教室」

会期①2017年2月25日(土)14:00~16:00
②2017年2月26日(日)14:00~16:00

昨年、大好評だった桜の景色盆栽教室を本年も開催いたします。
田中信彦さんが制作した鉢に植えて頂ける特別な教室です。

※事前予約制 / 申し込み先着順(各回定員6名)
※会費制 / 6,500円(税込)
※予約方法/電話またはメール(水曜日は定休日となります)
雨晴 Tel:03-3280-0766/Mail:info@amahare.jp

小林健二

景色盆栽作家 品品/sinajina 主宰

1970年
長野県小諸市生まれ
1990年
国土建設学院 造園緑地工学科卒
1990年
株式会社あい造園設計事務所
1997年
USA PORTLAND OREGON JAPAN BONSAI
2002年
有限会社 品品(sinajina)設立

Photo / Bungo Kimura

Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)

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